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この空気感、紛れもなく鬼平外伝シリーズ!

外伝シリーズは一つのエピソードを掘り下げる形だったが
今回は壮大なストーリーを3時間に詰め込んでて非常に濃くて面白かった。

登場人物が盗人、仕掛け人等、一癖も二癖もあるキャラばかりだから
何時バッドエンドを迎えてもおかしくないという緊張感も
このシリーズの魅力ではなかろうか?

大御所に囲まれた福士誠治も良い味出してた。

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1号の話なのか、ゴーストの話なのか、ハリケンブルーなのか
ゴチャゴチャしてて、ちょっと分かり辛かった。

〇〇された本郷が復活するくだりとか、理由がよく分からないし

こういう昔ながらの特撮の雑な感じと、
最新の特撮であるゴーストの整合性取れ過ぎな感じが混ざってて
妙にチグハグに感じたんだよね。

春映画恒例のオールライダー要素がレジェンドアイコンを使うシーンだけなのも残念。

せっかく45周年なんだし、1号だけの映画と
ゴースト主演のオールライダー映画で分けてくれた方が良かったなぁ。

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秋葉原無差別殺傷事件の犯人、加藤智大をモデルにした作品。

ただ事件のあらましをなぞるだけなら悪趣味な映画だったと思うけど
主人公の同僚が連続殺人犯だったりと内容が超展開過ぎて面白かった。

やはり映画は予想、想像を裏切る事が大事だね。

もしかしたら加藤を追い詰めた真犯人は別に居たのかも知れない。
クズな男に乗せられて犯行に及んだ加藤も被害者だったのかも知れない。
そんな監督の妄想、願望を形にした様な映画だった。

子供は観ない方が良いけど、隠れた傑作。

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劇画というジャンルを生み出した漫画家
辰巳ヨシヒロの自伝と短編を織り交ぜたアニメ作品。

正直、これを観るまで、この人の事を知らなかったが、
(自分がそこまで漫画好きじゃないのもあるけど)

天才少年として新聞に取材されたり、手塚治虫に可愛がられたりという
過去の輝かしい栄光の割に、作風も存在もアングラに寄り過ぎてるのが凄いなって思う。

逆を言えば人気作を真似た優等生じゃ大成出来ないという事かも知れない。
そういえば遅咲きだった水木しげるも神童と呼ばれてたんだっけ。

海外制作の映画みたいだけど、日本じゃ誰それ?状態なのも結構、皮肉な話だ。

これの制作数年後、日本じゃ上映中に辰巳が亡くなってしまい
まさに一人の漫画家の人生を綴った様な作品になってしまったが、

前回、書いた様な名作フィルターを通さなくても間違いなく名作と言える
観といて絶対に後悔の無い映画。

男性役の声を全て担当した別所哲也による魂の籠った演技も見事だった。

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