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それから私は毎日、同じ時間に帰る事にした。
そう、もしかしたら彼女にまた会えるかも知れない。そんな気持ちがあったからだ。 だが、そう簡単に会える筈もない。 〇曜日のこの時間にはグラサンの昼番組に出てる様な人である。勿論、録画している。 と思いきや、一週間後ホームで電車を待っていると彼女はやってきたのだった。 「あれ、でも顔が違う・・・?」そう、彼女は、すっぴんだったのだ。 タレントのすっぴんが別人だという話は聞くが、メイクとはここまで凄いのか! ・・・だが、ここで一つの疑問が生まれる。本当に本人なのだろうか? 確かに、この間は本人だと思ったが、もしかしたらメイクで作り上げた そっくりさんだったという可能性も否定はできない。 だが、それでもいい。私はこの人に会える事が嬉しかった。 彼女は翌週も翌々週も居た。この毎週の様に同じ時間の電車に乗り 同じ駅で降り、一駅戻るという行為は何か月も続く事になる。 この楽しみのおかげで辛い専門学校も行き続けられたと言っても過言ではないだろう。 だが、人間贅沢な物で最初の内は毎週ドキドキしていた私だったが ここまで何度も会えてしまうと次第に慣れていき、 最後には「あっ、また会えた」ぐらいにしか思わなくなっていた。 もう面倒臭くなって一駅前で降りてた事もあったと思う。 そして、その頃には、もう彼女がこの時間に来る事は無くなっていた。 今となっては、それが本人だったのかどうかさえ分からない。 だが、これは私の青春であり大事な思い出である・・・と、 よくある話なら適当に話を纏めそうな所だが、まだまだ続くのである。 PR |
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