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秋葉原無差別殺傷事件の犯人、加藤智大をモデルにした作品。

ただ事件のあらましをなぞるだけなら悪趣味な映画だったと思うけど
主人公の同僚が連続殺人犯だったりと内容が超展開過ぎて面白かった。

やはり映画は予想、想像を裏切る事が大事だね。

もしかしたら加藤を追い詰めた真犯人は別に居たのかも知れない。
クズな男に乗せられて犯行に及んだ加藤も被害者だったのかも知れない。
そんな監督の妄想、願望を形にした様な映画だった。

子供は観ない方が良いけど、隠れた傑作。

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劇画というジャンルを生み出した漫画家
辰巳ヨシヒロの自伝と短編を織り交ぜたアニメ作品。

正直、これを観るまで、この人の事を知らなかったが、
(自分がそこまで漫画好きじゃないのもあるけど)

天才少年として新聞に取材されたり、手塚治虫に可愛がられたりという
過去の輝かしい栄光の割に、作風も存在もアングラに寄り過ぎてるのが凄いなって思う。

逆を言えば人気作を真似た優等生じゃ大成出来ないという事かも知れない。
そういえば遅咲きだった水木しげるも神童と呼ばれてたんだっけ。

海外制作の映画みたいだけど、日本じゃ誰それ?状態なのも結構、皮肉な話だ。

これの制作数年後、日本じゃ上映中に辰巳が亡くなってしまい
まさに一人の漫画家の人生を綴った様な作品になってしまったが、

前回、書いた様な名作フィルターを通さなくても間違いなく名作と言える
観といて絶対に後悔の無い映画。

男性役の声を全て担当した別所哲也による魂の籠った演技も見事だった。

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みうらじゅん原作、クドカン脚本作品。
これは更にクドカン色薄いなぁ。みうらじゅん色の方が圧倒的に濃い。

みうらじゅん本人も出演してるけど、この人が出るだけでサブカル感というか
BSプレミアム感が出てくるのが凄いな。

こういう若い頃の苦労話とか青春群像劇って名作と呼ばれる法則
(ビートたけしの浅草キッドとか藤子不二雄のまんが道とか)があるけど
本人の話じゃないからかイマイチ入り込めなかった。

ここはノンフィクション性も結構、重要なポイントかも知れない。

でも、みうらじゅん自身も、なかなかガロで連載出来なかったりで
苦労してるから、そこら辺を反映させてるのかなって気もする。

とりあえず、何でも売れなくても死ぬまで続ける。それがロック!

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クドカン監督作品の割に、クドカンらしさが足りないというか
妙に大人し目の印象を受けた。ちょっと変な映画という感じ。

阿部サダヲや荒川良々等の大人計画系役者が出てなかったからだろうか?

真夜中の弥次さん喜多さんの様な、はっちゃけぶりを求めると
ちょっと物足りないと思う。

とは言っても、こちらのがストーリーは、しっかりしてるし
普通の女の子(宮崎あおい)が変な騒動に巻き込まれてくという
展開の描き方は少しあまちゃんに似てると思った。

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